内閣支持率を背景にした判断 高市早苗首相は1月14日、通常国会の初期段階で衆議院を解散する意向を、与党および連立相手の幹部に伝えた。背景には、高水準を維持する内閣支持率がある。世論調査では、発足以降70%台を保っており、首相はこの状況を政権運営の安定につなげたい考えを示している。 最短記録更新の可能性ある選挙戦 現在検討されている選挙日程は、1月下旬公示、2月上旬投開票となる案で、解散から投票日までが16日間にとどまる見込みだ。実現すれば、戦後最短だった過去の衆院選記録を更新する。短期間で有権者に訴えを浸透させる必要があり、各党は準備を急いでいる。 政策合意を巡る国民判断 首相は、自民党と維新が結んだ政策合意の内容について、国民の評価を受けることが重要だと説明している。積極財政や安全保障政策の見直しなど、新たに掲げる政策は野党からの反発も強い。選挙によって民意を確認し、政策推進の根拠を明確にする狙いがある。 各党が候補者調整を本格化 与党は候補者擁立作業を本格化させており、自民党は都道府県連に対し、公認候補の申請を期限付きで求めている。一方、野党側では、立憲民主党と公明党が連携強化に向けた協議を進めている。比例代表での協力の在り方も含め、対応を模索している状況だ。 予算編成と政権運営への影響 衆院選の実施により、2026年度予算案の国会審議は後ろ倒しとなる見通しだ。首相は、通常国会冒頭で解散することで、選挙後の審議期間を確保し、政策との整合性を保とうとしている。短期決戦を通じて議席を上積みし、安定した政権運営につなげられるかが焦点となる。
地方産品輸出の新たな枠組み始動 JR東日本と日本航空は、新幹線と国際線を接続した輸送モデルを本格稼働させた。鉄道と航空を連携させることで、地方から海外市場への到達時間を大幅に短縮する。生鮮品を中心に、品質を維持したまま迅速に届ける体制を整えた。 鉄道と空路の一体運用が可能に 新サービスでは、主要新幹線停車駅から東京駅まで鉄道で輸送し、羽田空港や成田空港で国際線貨物に積み替える。輸送や通関の窓口を一本化した点が特徴で、手続きの簡素化と時間短縮を両立した。鉄道区間では旅客と貨物を同時に運ぶ方式を活用する。 越前ガニ輸送で示した時間短縮効果 初回は福井県の越前ガニを対象に、敦賀駅から北陸新幹線で東京駅へ運び、羽田空港経由で台北松山空港へ届けた。従来の陸送主体の方式では30時間を超えていたが、本方式では12時間40分に短縮した。鮮度保持が重要な水産物にとって、時間短縮の効果は大きい。 想定貨物と対応地域の拡大 対象は鮮魚や青果に加え、半導体関連の機械部品も含まれる。台湾、シンガポール、マレーシア、香港の4カ国・地域への輸送を想定し、地方産品の海外展開を後押しする。試験段階では果物の輸送実績もあり、汎用性の高さが確認された。 地域経済と物流課題への貢献 本サービスは地方の販路拡大に加え、トラック運転手不足への対応策としても位置付けられる。鉄道活用により二酸化炭素排出量の抑制にも寄与する。鉄道と航空の連携を通じ、持続可能な物流モデルの構築を目指す。